瑞穂雅樂會の三田徳明主席楽師が招聘講師を務める韓国藝術綜合學校(大學)で
主席の講義を受講した学部生および大学院生による修了公演が行われました。
単に日本の伝統芸能を学ぶのではなく「高麗楽の韓半島への里帰り」をも意識した
理論講義と実技指導の成果を発表。
「アジア文化としての雅楽」を世に知らしめる活動の一環。
【三田主席・談】
韓国藝術綜合大學の秋学期、Video conference システムを使った瑞穂雅樂會東京本部からの遠隔講義に加え、月一回訪韓しての直接指導で韓国の学生諸子と本当に有意義な時間を過ごすことができました。
この講義はVideo Online Workshopの菊池正己主宰の献身的な協力なくしては決して実現しなかったものであり、ここにあらためて菊池氏に感謝申し上げたい。
国立大學の正課講義としては、おそらく世界初の「遠隔ダンスレッスン」。ダイレクト・ティーチングを併用した甲斐あって、なかなかの出来でした。
当初は朴泰圭先生が日本語通訳をしてくださいましたが、程なく韓国学生たちが英語に堪能であることが発覚!
英語でのレッスンに切り替えると、飛躍的に能率が上がりました。
そして何より、遠隔レッスンのノウハウが蓄積できたことは私にとって大きな収穫でした。
KNUAの学生諸君、これに満足することなく、更なる研鑽を続けてゆきましょう!!
学部生による
「抜頭」のドレス・リハーサル
緊張感が高まってくる!
右方『抜頭』の本番
大学院生の『納曾利』。高麗楽を学ぶ意義を心に真剣に舞う。
韓国で最古の舞踊「チョヨンム」の面をもつ三田主席。
韓国古典舞踊研究者との共同研究も進んでゆく。